装置の開発・発注の背景
導入
食品製造業において、製品の包装および出荷プロセスは、製品の保護と品質維持の観点から極めて重要な工程です。
特に、大規模な生産施設では、包装作業の自動化が求められており、人手に頼らない効率的な箱詰めシステムが必要とされています。従来の装置では、特定の製品やパッケージに対して適切な処理ができないことが課題となっていました。
これを解決するため、イシダテックは、最新技術を駆使した「箱詰め装置」を開発しました。
この装置は、パウチ製品の箱詰めを効率的かつ正確に行うことができ、従来の手作業に比べて大幅な生産性の向上を実現します。
概要
本装置は、深絞り式充填機から搬送されるパウチ製品を、指定サイズのコンテナに自動で箱詰めする装置です。
3段積みされた空コンテナを昇降コンベアにて段バラシし、必要な個数のパウチ製品を整列させた後、吸着パッドによってコンテナ内に精確に投入します。
箱詰め後のコンテナは、昇降機を用いて所定の高さまで搬送され、自動的に払い出しが行われます。
このプロセス全体がシームレスに連動することで、製品の取扱いがスムーズに行われ、製品の傷や損傷を防ぐことが可能です。
装置の能力
本装置は、深絞り式充填機から搬送される各種パウチ製品を毎分10~20パックの速度で箱詰めする能力を持っています。
1時間あたり数千パックの製品を効率的に処理することが可能です。
詳細
独自性: 本装置の最大の特徴は、空コンテナの自動段バラシから製品の整列、吸着パッドを用いた精密な箱詰めまでを一貫して自動化している点です。これにより、製品の形状やサイズに関係なく、安定した箱詰め作業が行えます。
安全性: 各操作部にはタッチパネルインターフェースが搭載されており、オペレーターが簡単に設定を変更できるよう設計されています。また、安全カバーとエアーシリンダー式ストッパーにより、作業中の事故やトラブルを未然に防ぐことができます。
動作フロー: 製品が搬送コンベア上に供給されると、まずシャトル式コンベアで整列が行われます。その後、製品は吸着パッドによって持ち上げられ、空コンテナ内に正確に配置されます。箱詰めされたコンテナは、昇降機により所定の位置に搬送され、次の工程に送り出されます。
機械寸法
全体寸法: 長さ7400mm × 幅3400mm × 高さ4000mm
アピールポイント
「箱詰め装置」は、食品工場の現場環境に適応するように設計されており、耐久性の高いSUS304材が使用されています。
複数のコンテナサイズに対応可能な設計により、柔軟な生産運用が可能です。
担当者より
「この装置の導入により、箱詰め作業が自動化され、生産性が飛躍的に向上しました。品質管理も一層強化され、トータルコストの削減にも成功しています。」とのお声を頂いております。
イシダテックは、これからもお客様の生産現場を支える高品質なソリューションを提供し続けます。ぜひ、製品に関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。