装置の開発・発注の背景

導入

食品および医薬品製造業界において、製品の品質管理は最も重要な課題の一つです。
特に、微生物汚染のリスクは、生産ラインのあらゆる段階で慎重にコントロールされなければなりません。
これまでの従来の空間殺菌技術では、微生物に対する殺菌効果が限定的であったり、逆に現場作業者にとって有害である等、安全性と効果範囲がトレーとオフになってしまう点がしばしば指摘されていました。
このような課題に対応し、より高度な微生物制御を実現するために、イシダテックは「EMT MAK9ユニット」を導入しました。
この装置は、空間内および物体表面の微生物を持続的かつ効果的に非活性化するために開発されており、最新の技術を駆使して高い効果を発揮します。

概要

「EMT MAK9ユニット」は、特殊金属のコーティングが施された光触媒を利用し、空気中の酸素と水分からイオン化された過酸化水素(iHP)や活性酸素種を生成します。
これにより、空間内および物体表面に存在するウイルス、バクテリア、カビ、化学物質を非活性化し、徹底的な殺菌効果を発揮します。
特に、有人環境下でも安全に使用できる点が大きな特徴であり、医療施設や食品加工施設など、衛生管理が求められる場所での利用に最適です。
また、従来の高濃度オゾン処理や過酸化水素の気化処理とは異なり、人体に対する影響が少ない点でも優れています。

装置の能力

「EMT MAK9ユニット」は、1時間あたり最大で84m³から226m³の空間を効果的に処理する能力を持ちます。
空間全体にわたる微生物の非活性化を行い、持続的な空間の清浄化を実現します。
また、同時に物体表面の殺菌も行うため、食品や医薬品の製造環境においても信頼性の高い衛生管理が可能です。

詳細

独自性: 空気中の浮遊微生物のみならず物体表面でも殺菌効果を発揮します。
安全性: 物体表面にも効果のある能動的殺菌方法でありながら、有人環境で使用可能です。
動作フロー: 本装置は、空間内の酸素と水分からイオン化された過酸化水素プラズマを生成し、空間全体を飽和させることで作用します。
これにより、微生物の非活性化を効率的かつ効果的に行い、持続的な殺菌効果を提供します。

機械寸法

MAK-9
装置寸法: 高さ80mm × 幅380mm × 奥行き250mm
重量: 5kg
適用容積に応じた製品ラインナップがあり、空間レイアウトや容積、気流の流れに応じて、最適な機器選定を行う必要があります。

アピールポイント

「EMT MAK9ユニット」は、食品加工施設や医薬品製造環境において、空間全体の衛生状態を維持するための最適なソリューションです。
導入後のメンテナンスも簡便で、定期的なモニタリングと合わせて長期間にわたる安定した運用が可能です。
また、第三者認証機関や大学との共同研究に基づいた実地検証が行われており、その効果が実証されています。

担当者より

「この『EMT MAK9ユニット』を導入してから、微生物制御における課題が解消されましたと、お客様からも高い評価をいただいており、品質管理の面での安心感が格段に向上しました。」といった声が寄せられています。
イシダテックは、これからもお客様の生産環境を支える高品質なソリューションを提供し続けます。
製品に関する詳細な情報やご相談がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。